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隊員の声

馬島は「与えてくれる人」が圧倒的に多い場所。
島全体が一体感に包まれています。

藤田敬太郎さん、枝里香さん
ふじた・けいたろう、えりか/田布施町馬島在住 2016年3月末で任期終了

田布施町の地域おこし協力隊の先輩 活動風景 その1

協力隊に応募したきっかけを教えていただけますか?

布施町の地域おこし協力隊の先輩 活動風景 その2

敬太郎さん)東京でテレビ制作の仕事に就いていましたが、2011年の東日本大震災をきっかけに移住を考えるようになりました。発災時は、お金があってもモノが買えない状況だったんです。だから、地に足を着けて、何が起こっても生きていける暮らしがしたくって…。自給自足ができて、人間関係も築きやすい「田舎」に住もうと決めました。

枝里香さん)私は、広島でグラフィックデザインをしていました。1日のほとんどをパソコンに向かって作業する過酷な労働に疲れ果て、東京のテーマパークに転職しました。人と接する仕事は楽しかったのですが、子育ての環境などを考えると、東京での結婚・出産は難しいと感じ、移住を決意したんです。馬島を選んだ理由は、ズバリ一目惚れです。島に来てみて、「私はここに住むんだ!」と強く思いました。

どんな活動をされていますか?

布施町の地域おこし協力隊の先輩 活動風景 その3

地域おこし協力隊の活動は3月までですが、4月以降も同様の活動を続けていくつもりです。具体的には、キャンプ場「のんびらんどうましま」の管理・運営や、収穫体験イベントの実施、豆茶の栽培など。田舎では、いくつかの小さな仕事を組み合わせて生計を立てるんですよ。
中でも、子どもが関わるイベントには力を入れています。私たちは2人とも、子どもが大好きなんです。それに、ゲームばかりで外で遊ばないような、いわゆる「現代っ子」たちにも、楽しい時間を過ごしてもらいたいですよね。玉ねぎの植え付けや収穫、味噌づくりなど、田舎や自然の中だからこそできる体験を企画しています。

山口県に移住して、いちばん良かったことはなんですか?

親身になってくださる方が多いことです。世間話の延長で何の気なしに相談したことを、倍になって返してくださいます。1ヶ月前に子どもが生まれて、「使わない布おむつをください」と呼びかけたんですね。そしたら、チャイルドシートやベビーカーなど、おむつ以外のベビー用品が集まって本当にびっくりしました。

地域おこし協力隊を希望している方に、アドバイスはありますか?

布施町の地域おこし協力隊の先輩 活動風景 その4

「地域おこし協力隊」という名前に負けないで!
名前のせいで、地域のみなさんからも「地域のためにどんな良いことをやってくれるんだ」という目でみられてしまい、ものすごくプレッシャーでした。自分が頑張れる範囲以上のことをやろうとしてしまっていたんです。辛くて、協力隊を辞めようと思ったこともあったけれど、それ以上に「続けたい」気持ちが大きくて…。ここに残るため、上手にやっていくために「いい子をやめよう」と思ったんです。自分に素直に、正直にやっていこうと決めました。

協力隊ならではの、地域とのエピソードはありますか?

ものすごい数の人が、私たちの存在を知ってくださっていることですね。町内のイベントに行くと、あちらこちらから声をかけてもらえます。理由は、観光協会や食推さん、いろいろな委員会など、地域のお役目や集まりに入れていただいたから。協力隊でなければ、移住してすぐに地域のお役目を担うことはなかったと思います。その分、気にかけてくださる方もたくさんいるので心強いです。

活動のなかで、いちばんやりがいを感じることはなんですか?

布施町の地域おこし協力隊の先輩 活動風景 その5

枝里香さん)イベントの参加者に、「ありがとう」と言ってもらえる時です。こちらが一方的にうまくいったと思っていても、参加者がどう感じたかは分かりませんから。イベントを企画する時には「継続してやっていけること」「田舎だからできること」に気をつけています。参加者の7割はリピーターです。嬉しい反面、新規の方にも来ていただきたいですね。ただ、できる規模で実施しているので、こちらの受入体制が整わないことが悩みのタネでもあります。この冬に企業とのコラボで実施した時には、新規の参加者が多くて、とても嬉しかったです。

敬太郎さん)わたしは、島民に(自分たちが来たことで)「島が明るくなった」と言ってもらえたことですね。

枝里香さん)確かに、着任当時とくらべて、島全体が一体感に包まれていると感じています。私たちも、最初は島民への遠慮があったけれど、今では誰とでも気軽に話せるし、お家にふらっと遊びに行くこともできるようになりました。

実際に暮らしてみて、いちばん驚いたことはなんですか?

いただきものがたくさんあることです。漠然と、「田舎は、もらいものがあるんだろうなぁ」とイメージしていましたが、その想像を超える量でした。2人では食べきれないほどの野菜や魚をいただきますし、ベビー用品も軽トラックで運んできてくれたんですよ。
他人と競争したり、奪い合ったりすることが多い都会に比べて、ここは「与えてくれる人」が圧倒的に多い場所です。


布施町の地域おこし協力隊の先輩

藤田敬太郎さん、枝里香さん
下関市出身の敬太郎さん、広島県廿日市市出身の枝里香さんは、ともに地域おこし協力隊で間もなく任期満了を迎える(2016年3月末まで)。協力隊として活動中だった2014年4月に結婚。2016年2月に第1子誕生。島に子どもが生まれるのは44年ぶりとなる。