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公開講座やまぐちYY!ターンカレッジイベントレポート

2020.12.1

2020年11月14日開催 [公開講座]やまぐちでつながろう。編

公開講座としてオンラインで行われた『やまぐちYY!ターンカレッジ』。今回のテーマは、「やまぐちで繋がろう」。ゲストハウス「ruco」を経営し、JR阿川駅に小さなまちのkiosk「Agawa」をオープンさせた塩満直弘さん、カフェと自家焙煎のコーヒー豆販売の複合店を展開する「徳山コーヒーボーイ」の副社長を務める山本統さん、首都圏で山口と関わっている大学生をゲストに迎えました。

——海外を経て山口県で暮らすことを選んだ理由は?

山本さん: 地元採用で旅行会社に入って山口県に配属され、今の奥さんやコーヒーボーイ社長の河内山さんと出会った。大切な人や尊敬できる人が山口にいるから、この場所にまだいる。僕が選んだというよりは、いろいろな良い人に出会えたので、気づいたら山口に住んでいた。
塩満さん: 僕は割と山口に帰りたいという気持ちがあり、それに支えられてきた感覚がある。帰りたい、そこで何かしたいという思いがあったからこそ、萩や山口県以外で今自分ができることを試行錯誤し、その先に萩での生活や山口でのなりわいがイメージできるようになった。他県の友達からは、これだけ自分の生まれ故郷に対する思いがあることをうらやましがられる。いまだに根元にあるものが何なのか分からないが、日本の中で山口や萩、阿川みたいな土地があってもいい、それが日本の魅力になるという視点がある気がする。

——下関の無人駅に誕生した「Agawa」について教えてください。

画像:Agawa

塩満さん: JR阿川駅の駅舎が全面解体されて、新しい駅舎と店舗ができた。全体のデザインをJRとすり合わせて、駅という一つの定義を変えた。最初は駅舎自体も活用できないかと思ったが、老朽化の観点から解体して更地にし、管理などに手のかからない素材を選んで作った。現状、不便な公共交通機関という立ち位置だと思うが、汽車があるからこそできる風景というものにもっと価値付けができると思っている。

——コーヒーボーイに入社した経緯は?

画像:コーヒーボーイ

山本さん: コーヒーボーイの社長、河内山さんの影響が大きい。東日本大震災で生き方を考え、人に雇われて仕事をすることが自分に合っていない気がして、奥さんとも相談して仕事を辞めた。河内山さんと出会って、この人の下であれば、コーヒーボーイという会社をよりよくできる、自分だけではないできない展開ができると思って入社した。
元々コーヒー関係の仕事を自分でやりたくて、奥さんは雑貨屋をやるのが夢だった。一緒にコーヒーと雑貨のお店をやろうと話をしていてできなくなったが、いろいろな縁があって奥さんは雑貨屋さんができるようになっている。知り合いから安くもらえたキッチンカーを使って、2人で休みの日はイベントに出て、コーヒーボーイの下請けみたいな感じでお店をやっている。

——今後山口でやっていきたいことは?

塩満さん: 阿川駅に関わらせてもらって、みんながどこか置き忘れている価値観というか、現状のあり方ではうまく表現できなかった価値や素材が多くある気がしている。いつか空港に関わらせてもらいたいし、いろいろなところに関わらせてもらえたらうれしい。
山本さん: 塩満くんのやりたいことを手伝いたい。コーヒーしか持っていないが、関わっている大事な人たちをコーヒーという側面でサポートってずるいかもしれないけど、それでその場が良くなればいい。限界があるので山口県内の全部は無理かもしれませんが、ハッピーの場所を増やしていきたい。
続いて、周南市大津島の島おこしに取り組む拓殖大学4年の土屋友陽さん、ボランティアサークルで下関市豊北町を訪れた青山学院大学2年の江村歌乃さんが、山口での活動を紹介してくれました。

——山口に関わるようになった経緯と第一印象は?

画像:関ゼミナール

土屋さん: 関ゼミナール第1期生の先輩が大津島に移住していたつながりで、ゼミ合宿という名目で、大津島で島おこしを手伝うかたちで関わっている。大津島の第一印象は、ザ・ド田舎。本当にびっくりした。港の周りは栄えているイメージがあったが、本当に何もなかった。あったのは自動販売機1台。僕の住む地域も田舎ですけど、それを遥かに超えていて呆気にとられた。

江村さん: 国際ボランティアサークルに入っていて、国際だけではなく国内のボランティアもあり、夏休みに1週間ほど山口に行くボランティアを3年生が作ってくれた。私自身山口に行ったことがなく、角島とかめちゃめちゃ海がきれいなのを見て、行きたいと思った。やっぱり海がきれいだったし、夜になったら星がきれいで、ステキなところだと思った。

——現地での活動と首都圏での発信活動を教えてください。

画像:大学祭

土屋さん: びっくりするほどがっつり働いた。僕もびっくりした。1番驚いたのは、側溝の掃除。住民の方からはすぐに終わると言われたが、一生終わりそうになくて、距離を測ってみると1キロ以上あった。海岸清掃をしたり、スダイダイ畑の除草をしたりもしている。スダイダイを使った新商品の試作もしている。大津島で収穫したカボスを使ったタコのから揚げを大学祭で出店したところ、売上金額は10万円以上を超えて繁盛した。

画像:現地での活動

江村さん: 西長門リゾートの手伝いを基本的にさせてもらった。掃除をしたり、プールの監視や清掃をやったりした。農協の人が所有している土地をBBQ場にするために草刈りなどもした。サークルのみんなに山口県のいいところや私たちがやってきたことを伝える報告会があり、100人くらいの方が来てくれた。

——山口で印象に残っていることは?

土屋さん: 初めて合宿に行った1カ月後に、一度しか会ったことがない住民の方が顔を覚えてくれていたことがすごくうれしくて、1番印象的だった。
江村さん: 渚の交番プロジェクトをしている新名さんという方がボランティアをさせてくれたのですが、私たちがボランティアで行っているのにこんな待遇を受けていいのか、というくらいめちゃくちゃ親切にしてくれた。空き家を貸してくれたり、温泉とかも行かせてくれたり、車でお迎えしてくれたりした。だから新名さんが印象に残っている。

——今後どんな関わり方をしたいか?

画像:海

土屋さん: 島おこしの活動自体は、ゼミで代々引き継がれて、僕自身はもう終わりになってしまう。つながりをつくれたことがすごくうれしいというか、これでなくしたくないと思っている。活動を通して大津島のために何かしたいと思い、将来的には大津島に移住して、島おこしを仕事にしていきたいと考えるようになった。
江村さん: 継続的にボランティアをしていきたいと思っているので、次の1年生に引き継いでいきたい。めちゃめちゃ景色がきれいだったので、山口のブックレットとか作りたいなと思っている。


ゲスト

塩満 直弘(しおみつ なおひろ)氏
萩市出身
  • カナダ、ニューヨークを経て、帰国後Uターンして、ゲストハウス「ruco」を2013年に開業。今年8月には、JR西日本とタイアップして、山陰本線沿いの阿川駅をリユースしたカフェスタンド「Agawa」をオープン。
    【LIFE Style】その土地に暮らすように旅をするのが好きで、風土によって形成されてきた人や食文化に触れることにとても幸せを感じます。
山本 統(やまもと おさむ)氏
上関町出身
  • 大学在学中に渡豪。帰国後、旅好きが転じて旅行会社に就職、営業職7年。その後、街づくり会社を経て、徳山コーヒーボーイに就職、副社長やってます。
    【LIFE Style】海辺の街を旅するのが好きで、その場のキレイな海で潜る、文化や人に触れて好きな場所増やす、これができればあとは何でもいいです。
左:江村 歌乃(えむら うたの)氏
青山学院大学 2年
右:土屋 友陽(つちや ともあき)氏
拓殖大学 4年
  • ボランティアサークルの活動や、ゼミのフィールドワークを通じて地域と関わる大学生の活動を紹介します。
    【活動地域】下関市豊北町、周南市大津島
  • 「やまぐち」のY、「わいわい楽しい暮らし」のYを組み合わせた、山口県へのUJIターンを意味するキャッチフレーズです。