1. ホーム
  2. 相談窓口
  3. やまぐちYY!ターンカレッジ
  4. やまぐちYY!ターンカレッジ公開講座 イベントレポート

やまぐちYY!ターンカレッジ公開講座 イベントレポート

2019.11.19

2019年11月2日開催 やまぐちを活かそ。[山口と東京]編

公開講座としておこなわれた、今回のYY!ターンカレッジ。首都圏に暮らしながら山口県とつながりを持ち、様々な活動をしている5名のゲストに登壇いただきました。

やまぐちを活かそ。公開講座

東京に暮らしながら、地元山口を盛り上げる

ゲストトーク①
西村郁江さん(岩国市出身/東京在住)
柳川舞さん(下関市出身/東京在住)

最初のゲストトークでは、山口県出身で現在は東京に暮らす、西村さんと柳川さんの2名が登場。地元を盛り上げる活動に精力的に取り組むお2人から、その活動を通じた地元への想いを伺いました。

——まずはお二人の活動内容についてお聞かせください。

西村さん: 岩国のまるごと全てを遊びのフィールドにしたいと、大人も子どもも一緒に遊び、岩国と人が繋がる未来へ続く場所づくりを目指す「いわくに まるごと asoviva!」を主宰していて、廃校になった小学校で年1回映画を上映したり、ワークショップ、キャンドルナイトをおこなったりしています。
柳川さん: 地元の下関で、「勝手にまちおこし」の気持ちで年1回、ふぐの市場として全国的に有名な下関の唐戸市場を借り切って「Minato de Paella Festa!!」を開催しています。参加者全員でパエリアを楽しむこのイベントは、毎年違う港町とコラボをしており、昨年は鳴門海峡とのコラボが実現しました。

——イベントを開催するようになったきっかけは?

西村さん:かつて祖父母がアットホームなドライブインを経営していて、その跡地を拠点に何かできないか、と考えたのがきっかけです。スクリーンの調達など、なかなか上手く進まないことも多かったのですが、奮闘した甲斐もあって新聞に取り上げられるなど、注目してもらうことができました。
柳川さん:震災後に東北へ行き、町が復興していく様子を目の当たりにしました。私の出身地も人口減少などの問題があるので、何か貢献できないかと思ったんです。会社を経営しているため、ビジネスを活性化でき、かつ人が交流できるものをとアイデアを練りました。そして着目したのが市場です。市場は夜中眠っているため、その資産を有効に活用できるはずだと、市場を会場に選びました。またパエリアは炊き上がるまでみんなで会話を楽しむことができるので、お寿司を出すとかではなくコミュニケーションが取れるパエリア作りをしています。

——東京にいながらどうやって地域の人たちを巻き込んだのですか。

西村さん:山口から東京に出てきた5人で立ち上げました。根底にあるのは、子どもたちに地域とのつながりを残してあげたいという想いです。自治会長の説得に1年半程かかったのですが、その間、町の現状や課題をヒアリング。それらを少しでも解決したいと、地元の盆踊りのためにうちわ作りのイベントを開催するなどしています。
柳川さん:自分たちが楽しむことを第一に考えました。やっている人が楽しそうだったら、自然に人は集まるはずだと。あとは発起人である私が、一切の責任を取ることを伝えました。すると、アーティストや学生など、いろいろな人が集まるようになりました。

——モチベーションを維持するのは大変だと思います。

西村さん:「いま本気を出さないと、子どもたちに豊かな未来を残せない」という危機感が原動力ですね。おかげで段々と輪が広がり、応援してくださる方が増えているという実感があります。今後は岩国に限らず、山口そのものを「遊び場」にして、魅力を発信していきたいですね。
柳川さん:イベントには350万円ほど必要なのですが、「自分たちの町は自分たちで元気にしたい!」と、協賛金やチケットセールスでまかなっています。また1年目、2年目はよかったのですが、3年目、4年目がいろいろな意味できつかったですね。ただ、以前コラボした津軽の人からは「バカも10年やったら文化になる」と教えてもらって。その言葉を信じてやり続けています。現在5年目ですが、地元の人が積極的になり「こんなことやらなくても」と言われなくなりました。今日ご一緒した西村さんと意気投合し、来年は、岩国の映画祭とのコラボを実現させたいなと思っています。そして今後は、勝手にまちおこしをする人が増えたらうれしいですね。

守永江里さん(萩市出身/鎌倉在住)

萩の家庭料理を姉妹都市 鎌倉で

ゲストトーク②
守永江里さん(萩市出身/鎌倉在住)

続いては萩市出身で鎌倉在住の、守永さんが登壇しました。23歳まで萩で暮らしていた守永さんは一度県外に出て、萩を主観的にも客観的にも見られるようになりたいと、姉妹都市の鎌倉へ。自分にとって一番の表現方法である料理を通して、萩に対する自分の思いを知ってもらおうと、萩の家庭料理やお酒を味わえる店を鎌倉にオープンしました。また、最近ご結婚されたとのことで、サプライズゲストとしてご主人も登壇。結婚のお披露目会は萩の魚市場を借りて手作りで開催し、萩の皆さんに感謝の思いを伝える幸せな1日となったそうです。

守永江里さん(萩市出身/鎌倉在住)

今後について、「いつかは萩に戻りたい」と話す守永さん。でも今度はホームシックならぬ、“鎌倉シック”になるかもしれないため、まずは両市を行き来できる基盤をつくりあげたいとのこと。一方、ご主人は既に萩への移住に向け、起業を検討していらっしゃるとのことでした。
また、参加者には守永さん特製のランチプレートが提供され、瓦そばの具材を巻き寿司に仕立て上げた「瓦巻き寿司」など、山口県の郷土食と、鎌倉野菜を作った料理を楽しむことができました。

冨永真之介さん(東京都出身/東京在住)、船瀬春香さん(東京都出身/山口在住)

東京と山口 それぞれの魅力を発信したい

ゲストトーク③
冨永真之介さん(東京都出身/東京在住)
船瀬春香さん(東京都出身/山口在住)

今年6月まで山口県で約1年間暮らしていた冨永さんと、東京から山口にIターンした船瀬さんによっておこなわれたゲストトーク。山口の印象や今後の関わり方について語っていただきました。

——山口で暮らすようになったきっかけは?

冨永さん:総務省に勤務している私は去年、山口県庁に出向となりました。出向期間が1年であることがわかっていたので、里山の民家を住まいにし、都会では味わうことのできない山口ならではの暮らしを堪能しました。
船瀬さん:移住前にいた東京では、日本と海外をつなぐ仕事に携わっていたのですが、ものづくりへの憧れがずっとあって。「自分の手で何か美しいものを生み出したい」という想いが高まっていたところ、山口市の「地域おこし協力隊」のなかに『徳地和紙の伝統と技術の継承』を見つけて応募し、移住しました。

——山口の印象をお聞かせください。

冨永さん:山口駅からすぐの所でも、自然があふれていたのが新鮮でした。あとはご飯屋さんがおいしかったのが印象的です。また住民のみなさんは、寡黙でストイックな方が多いイメージがありますね。
船瀬さん:お祭りが全部手作りなのに驚きました。テントなども、自分たちで建てるなど、東京だとお金を出して楽しませてもらうのが一般的ですが、自分たちが楽しませる側に回るというのが面白かったですね。地域の方々は奥ゆかしいといった印象で、地元愛が強いのが素晴らしいと感じました。

冨永真之介さん(東京都出身/東京在住)、船瀬春香さん(東京都出身/山口在住)

——山口で出会った人や場所について教えてください。

冨永さん:上関町にある祝島という島が気に入り、9回くらい行きました。離島なのに若者とお店が多く、活気があって楽しいんです。大学時代はアカペラをしていたので、公民館で「祝島歌謡祭」と題し、アカペラコンサートをさせてもらいました。地元の人にも加わっていただけたことにより、島の新しい行事として、今後も開催し続けられるようになったかなと思っています。

——徳地和紙とはどういうものなのでしょう?

船瀬さん:800年前から作られているもので、以前は1,000軒ほど生産農家があったらしいのですが、今は数軒にまで減少しています。以前、ある大手保険会社の新入社員研修の一環として、徳地和紙作りのワークショップを開催させていただいたことがあるほか、西村さんが主宰しているasoviva!とコラボし、徳地和紙を使ったうちわ作りを開催しました。また、新たに山口県内で開業予定の旅館の全室に徳地和紙の採用が決まるなど、少しずつ広がりをみせています。

——今後の山口との関わり方についてお聞かせください。

冨永さん:山口には、東京にない本物がありますし、東京にもいろいろな魅力があります。お互いそれを知らないのはもったいないので、自分がメディアとなって情報を発信していきたいですね。また第2回祝島歌謡祭の開催も決定しているので、今後も山口とつながっていきたいと思います。
船瀬さん: 山口には自然の豊かさが、東京には刺激や便利さがあります。お互いが持っているよさを、しっかり伝えていきたいですね。あとは徳地和紙を通じ、自然の恵みやものづくりの心も伝えていこうと思います。

やまぐちを活かそ。公開講座

当日の会場の様子

  • トークセッション①
    トークセッション①
  • トークセッション(試飲・試食)
    トークセッション(試飲・試食)
  • トークセッション②
    トークセッション②
  • フリートーク
    フリートーク

冨永 真之介さん
冨永 真之介さん
東京都出身/東京在住
  • 今年の6月まで山口県に約1年間暮らし、勤務先から車で1時間、標高320メートルの古民家を拠点に、県内各地をくまなく回り多くの地域や人に出会い、東京に戻った今も深くつながりを持っている。帰郷前に県内でアカペラコンサートを主催し、山口の魅力を詰め込んだアカペラソングを熱唱。
西村 郁江さん
西村 郁江さん
岩国市出身/東京在住
  • いわくに まるごとasoviva!主宰。生まれ育った岩国市にある廃校になった小学校や、祖父母が営んでいたドライブイン跡を拠点に毎年映画イベントなどを開催。いつもの風景や暮らしを、心と記憶に残る非日常な遊びの空間にし、大人も子どもも一緒に遊び、岩国と人が繋がる未来へ続く場所づくりを目指している。
守永 江里さん
守永 江里さん
萩市出身/鎌倉在住
  • 幼少期より母親に教えてもらった家庭料理を基盤に、数店舗の日本料理屋で調理を学んだ後、現在は萩市の姉妹都市である鎌倉市を拠点に萩の家庭で食べられている料理を提供している。山口県萩市でも定期的に食イベント開催。
柳川 舞さん
柳川 舞さん
下関市出身/東京在住
  • 出身地を楽しく活性化するため、東京で代表取締役を務める会社の支店を下関にも設立。下関と世界のミナト町を繋ぐ活動を行うMinato de実行委員会の実行委員長として、勝手にまちおこし活動中。毎年唐戸市場でMinato de Paella Festa!!を開催している。
船瀬 春香さん
船瀬 春香さん
東京都出身/山口在住
  • 山口市の元地域おこし協力隊。東京から山口市にIターンし、「徳地手すき和紙」を学んだ後、「徳地和紙ワークス」を起業、地域の伝統工芸を盛り上げている。また、「やまぐちYY!ターンコンシェルジュ」として山口県への移住者に対する寄り添った相談対応や、ネットワークづくりに奔走している。

イベントレポート一覧はこちら

  • 「やまぐち」のY、「わいわい楽しい暮らし」のYを組み合わせた、山口県へのUJIターンを意味するキャッチフレーズです。