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経験者に聞きました!

田舎で暮らす上で大切なのは人とのつながり。
周りに助けられている部分が大きいですね。

  • 上関町
  • 一般財団法人なごみ 職員
  • 山口直樹

山口県へのJターンで企業に就職した先輩 仕事風景 その1

移住される前は何をされていたのですか?

徳山市内(現周南市)の高校を卒業後、歯科技工士の国家資格を取得するために福岡市内にある専門学校に2年間通いました。卒業後は、八女市にある歯科医院に就職しました。実際に歯科技工士として働いてみると、勤務時間がとても長く、体力的にかなり厳しかったため、このままずっとこの仕事を続けていくのは難しいと考え、3年で退職しました。その後は、実家がある周南市にUターンし、下松市内の工場で金属の表面加工を行う仕事を7年続けました。その頃、友達の紹介を通じて上関町在住の妻と知り合い、結婚を機に上関町に移住。そして、新しく上関町にオープンする道の駅「上関海峡」で従業員を募集していることを知り、これはいいチャンスだと思い応募しました。

どうして、実家のある周南市ではなく、上関で暮らそうと思われたのですか?

妻の実家に近い方が、子育てと仕事を両立しやすいのではないかと考えたからです。山口県内で実家から近かったこと、妻が生まれ育った場所だったということもあって、特に不安は感じませんでした。私の両親も、妻の両親も、上関への移住に賛成してくれたので、とても心強かったですね。

山口県へのJターンで企業に就職した先輩 仕事風景 その2

現在のお仕事はどうですか?

道の駅に入職してすぐ、直売所のスタッフとして働きました。小売業は未経験でしたし、人と話すのもあまり得意ではなかったので、始めのころは不安でした。でも実際に働いてみると、思ったよりも楽しくてやりがいを感じました。その後、配置転換があり、現在はレストランの調理担当として働いています。飲食店に勤務した経験はありませんでしたが、自分で釣った魚をさばいて食べることが好きでしたし、一人暮らしをしていたときには自炊もしていたので、抵抗は全くありませんでしたね。定期的に東京のプロの料理人の研修を受けられるので、未経験でも安心して働くことができています。

移住先での暮らしはいかがですか?

上関は、室津半島の先端部と、橋でつながった長島、その先に浮かぶ祝島、八島から成る、海に囲まれた自然豊かな温暖な気候の町です。良い漁場がすぐ近くにあるので好きな釣りにも気軽に出掛けられますし、静かなのでとても暮らしやすいですね。それに、ほとんどの住民が顔見知りなので、家族のような居心地の良さを感じています。都会で暮らしていたら、地域の人とここまで仲良くなることはできなかったと思います。コンビニやスーパーが近くになかったり、街灯が少なかったりと多少の不便さはありますが、慣れてしまえばそれが当たり前になってくるので、特に問題はありませんね。

山口県へのJターンで企業に就職した先輩 仕事風景 その3

子育て環境としてはいかがですか?

海も山もすぐそばにある自然豊かな環境で、伸び伸びと子育てをすることができています。子どもの数が少ない分、保育園でも小学校でも先生の目がよく行き届いていると思いますね。子連れで歩けば地域の人が何かと声をかけてくれますし、顔と名前を覚えてもらっているので、地域全体で子どもを育ててもらっているという安心感があります。ただし、噂が広まるのも早いので、悪いことはできませんね(笑)。

現在の暮らしに慣れるまでに苦労はありましたか?

年上の人には敬語で話すものと思っていたのですが、誰からもフレンドリーに話しかけられるので、最初は戸惑いを覚えました。60歳までは若者という感じで、世代間の壁がありません。仲良くなっていくうちに、年齢に関係なくフランクに話した方が、いろいろなことがスムーズに運ぶなと感じて、それまでの概念を捨てることにしました(笑)。それと、醤油が甘く、料理の味付けがどれも甘めになることにも驚きました。実家から、それほど距離が離れていないのに、県内でこんなにも味が違うものなのかと…。でも、今ではすっかり慣れて、おいしく感じられるようになりましたね。

地域に溶け込むために、意識されたことはありますか?

消防団などの地域の役割を引き受けるようにしたり、地域の行事に積極的に参加したりするように心掛けました。地域のさまざまな活動に関わることで、顔見知りが自然に増え、地域の情報が入ってくるようになり、とても暮らしやすくなりましたね。移住する前に比べて、随分と社交的な性格になったように思います。仕事でもプライベートでも人と接する機会が増えたことで、人見知りすることがなくなりました(笑)。

山口県へのJターンで企業に就職した先輩 仕事風景 その3

上関の魅力はどんなところだと思われますか?

違う世代の人とでも同級生のように気軽に話せるところです。おかげで、年配の漁師さんからは、魚の調理の仕方やおいしい食べ方など、いろいろな知恵を教えてもらっています。その他には、新鮮な野菜や魚、カキやウニといった高級な食材も安く手に入ることも魅力の一つだと思います。

移住を考えている方へ、何かアドバイスはありますか?

田舎暮らしをしていると、お裾分けをいただいくことがよくあります。そのときは、遠慮をせずに素直に相手の好意を受け取ることが大切だと思います。実は以前、近所の方に草を刈ってもらったお礼に品物を渡そうとしたことがあるのですが、「気を遣うのなら、もうせんよ」と言われたことがありました。あまり気を遣いすぎないことが、より早く地域に溶け込める秘訣だと思います。

最後に、これからの夢をお聞かせください。

地域を盛り上げるお手伝いをしていきたいなと考えています。海上交通の要衝として栄えた上関には、かつての商家が建ち並んでいた歴史ある美しい町並みが数多く残っています。こうした眠っている地域資源をまちづくりや観光に活かして、まちをもっと活性化できればと思います。その一つのアイデアとして、空き家を活用した、地域内外の人が気軽に集まれるような場所を作りたいなと考えています。そこから交流が広がれば、さらに良い循環が生まれる可能性は十分にあると思っています。


山口県へのJターンで企業に就職した先輩

山口直樹さん
やまぐち・なおき/上関町室津在住 一般財団法人なごみ職員
37歳。山口県周南市出身。高校を卒業後、福岡の専門学校に進学し、歯科技工士となる。3年後に帰郷。下松市の工場に勤務。7年後、結婚を機に上関へ移住。道の駅「上関海峡」を運営する一般財団法人なごみの職員となる。現在は、同施設のレストランの調理員として勤務
  • 「やまぐち」のY、「わいわい楽しい暮らし」のYを組み合わせた、山口県へのUJIターンを意味するキャッチフレーズです。